2020年6月29日 目の充血 0 実は危険?目の充血の症状と種類を簡単解説 目の症状の中で、最も多いのが充血です。おそらく、ほとんどの方が経験したことがあると思います。目の充血はたいてい、放っておくか目薬で対処されるかと思います。しかし、時には失明にまで及ぶ深刻な症状もありますので、充血の種類に関して理解をしておいいた方がよいでしょう。今回は、目の充血の仕組みと、充血の種類についてご紹介します。 目の充血の仕組み 眼球には黒目と白目がありますが、白目の部分は通常「結膜」と呼ばれる薄い膜に覆われていて普段は白く見えます。しかし、実際は表面付近に多数の血管があり、この血管が何らかの理由で膨らんで浮いてくることによって白目の部分が赤くなり「充血」が起こるのです。「充血」と一言で言っても、三種類存在します。結膜充血、毛様充血、結膜下充血です 結膜充血 ほとんどの充血は結膜充血に該当します。目をこすりすぎたり、ゴミが入ったりといった外的要因や目の疲れで起こる充血などが含まれます。また、「結膜炎」には原因はたくさんありますがほとんどが結膜充血です。症状は、白目全体が網目状に赤くなり、まぶたの裏も充血します。また、目やにや涙が一緒にでることもあり、そのケースは細菌などのウイルスが悪さをしている場合があります。 毛様充血 毛様充血は黒目周辺の充血が激しいのが特徴です。こちらのは、あまり起こることはありませんが、重い病気の可能性がありますのですぐに眼科に行くようにしましょう。症状としては、光を見ると痛みを感じるといったものがあります。 結膜下出血 この充血は結膜の下に存在する血管が内出血したときに起こるため、真っ赤に染まったり赤い点のようになったりします。しかし、体をぶつけたときの痣のようなものなので見た目ほど心配は要りません。ほとんどの場合、時間はかかるものの元どおりの白目に戻ります。しかし、目に何かぶつけた場合、痛みを感じる場合、2、3週間経っても治らない場合は眼科で診てもらいましょう。 まとめ 目の充血は、特にアレルギー持ちの方であれば頻繁に起こると思います。そのため、症状に慣れてしまって特別に危機感を持たない方も多いのではないでしょうか。しかし、目の充血を確認した際は自分の目の症状が、何が原因の充血であるのか理解しておきましょう。目薬で対処できる症状がほとんどですが、対応が遅れて視力が落ちてしまう場合もありますので、目の状態には気をつけておきましょう。 漢方と目の病気について 緑内障によくみられる証と漢方処方 緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野が狭くなる病気のことです。 感染性角膜炎 感染性角膜炎とは、角膜に細菌や真菌(カビ)などが感染して、炎症を起こす病気のこと。 翼状片 翼状片とは、白目を構成する結膜とその下の部分が異常に繁殖して、角膜(黒目)の上に伸びて、かぶさってしまう目の病気です。 ものもらい ものもらいとは、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。 アレルギー性結膜炎 アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、この結膜が炎症を起こす病気です。 VDT症候群(テクノス眼症) VDT症候群とは、同じ姿勢でVDTを見つけ続ける作業を長時間行うことで現れる、眼精疲労や倦怠感といった症状の総称です。