角膜上皮障害はコンタクトによる病気の中でも最も発症する人が多く、レンズの下に入り込んだゴミやレンズに付着した汚れによって角膜の上皮が傷つくことです。上皮細胞は活発に新しい細胞が生まれてくるので、痛みは数日で治まる場合が多いです。
角膜潰瘍は、角膜の上皮が上記のような理由で傷ついた際に、まれに細菌などのバイ菌が感染する場合があります。こうしたバイ菌が角膜の奥に到達し、病変することで角膜潰瘍を発症します。この病気は、最悪失明する可能性もある危険な病気で、雑菌などを消毒できないソフトコンタクト使用者に多い病気です。
角膜血管新生は、角膜にはもともと血管が無いのですが、その角膜に血管が伸びてくる状態を指します。角膜に血管が伸びてくるというのは、角膜に酸素が供給されていない証拠で、こうした症状が出始めた場合、即刻コンタクトの使用を停止する必要があります。
角膜内皮障害は酸素不足のため、角膜の内皮の細胞数が減ることをです。重症化するまで症状が出ず、減った細胞は再生しないため、角膜移植などの治療法しかないという事態になりかねない病気です。
巨大乳頭結膜炎はレンズの汚れが原因となって発症するアレルギー性結膜炎です。レンズケアを徹底することが重要です。以上のような病気が目のかゆみの原因の可能性があります。