2020年6月29日 目やに 0 簡単解説!目やにからわかる体の異常について! 「目やにってなんで出るか知っていますか?」毎朝顔を洗っていても意外となんで出てくるのか知らない方が多いです。そのため、今回は目やにからわかる体の異常についてご紹介します。 「目やに」のメカニズム 「目やに」は、目の中にゴミやウイルス、細菌などが入った時にそれを外に押し出すために分泌される体の防御反応です。人間の目は、まばたきを滞りなく行うためにまぶたの裏側から粘り気のある液体を分泌しています。目に異物が入った際はこの液体に異物を絡めて目の外へ排出する仕組みになっています。そのため、「目やに」とは、目の液体とともに排出された異物です。起きている時に行ったまばたきによって、目やにが涙とともに鼻涙管と呼ばれる鼻とつながっている穴の中に流れていき、鼻垢となって体外に排出されます。 「目やに」の状態を確かめよう 人間は代謝によって古い細胞を新しい細胞に入れ替えて、健康状態を維持しています。目においても代謝は行われており、目やにが分泌されます。代謝活動だけでなく細菌やウイルスなどの異物が入り込んだ場合も免疫反応として目やにが分泌されます。免疫反応の結果、目やにが出る場合は、細菌やウイルスと戦った白血球の死骸も目やにに含まれているため、通常の目やにと異った色になります。目やにの状態に異変を感じたら、眼科に検診に行きましょう。 「目やに」でわかる病気 細菌性結膜炎 細菌に感染することで発症する結膜炎です。結膜が充血して目に異物感を感じます。目やにの色は、緑色や黄色になります。 ウイルス性結膜炎 ウイルスによって感染する結膜炎です。症状としては細菌性結膜炎と酷似していますが、症状がより激しくなる場合が多いです。目やにがサラサラになって多く出ることがあります。 アレルギー性結膜炎 花粉やハウスダスト、ペットの毛などによってアレルギー持ちの方が発症する結膜炎です。目のかゆみが強く出ます。目やには、糸を引くような透明や白色になります。 涙嚢炎 涙囊(るいのう)とは、涙が流れ込む小さな袋のような器官のことです。目と鼻をつないでいる鼻涙管が何らかの原因で詰まることによって、涙囊に涙がたまって細菌感染を起こして涙嚢炎を発症します。目やにや涙が大量に出るのが特徴です。 まとめ 目やには、異物から目を守るために出ます。しかし、病気などにかかっている時には、それを知らせるサインとなって出てきます。目やにに異常を感じたら眼科で検診を受けるようにしてくださいね。 漢方と目の病気について 緑内障によくみられる証と漢方処方 緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野が狭くなる病気のことです。 感染性角膜炎 感染性角膜炎とは、角膜に細菌や真菌(カビ)などが感染して、炎症を起こす病気のこと。 翼状片 翼状片とは、白目を構成する結膜とその下の部分が異常に繁殖して、角膜(黒目)の上に伸びて、かぶさってしまう目の病気です。 ものもらい ものもらいとは、まぶたにある脂や汗を出す腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。 アレルギー性結膜炎 アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着することで、この結膜が炎症を起こす病気です。 VDT症候群(テクノス眼症) VDT症候群とは、同じ姿勢でVDTを見つけ続ける作業を長時間行うことで現れる、眼精疲労や倦怠感といった症状の総称です。