0120-789-301
心の病気
メニエール病は『感音性難聴』の代表的な疾患です。はっきりとした原因はいまだに分かっていませんが、早期治療を行えば回復することもあります。発作的に起こるグルグルとした『回転性のめまい』がこの病気の特徴です。30〜50代に多い病気で、高齢者はこの病気にはなりにくいとされています。
メニエール病のはっきりした原因は解明されていませんが、耳の内耳という奥の部分にある液体が、正常時よりも増えてしまうことによって起こると考えられています。この液体は、『内リンパ嚢』という袋のような膜に入っていて『内リンパ液』といわれ、この膜の外側には『外リンパ液』が存在しています。
これらの液体は分泌されたり、再吸収されたりを繰り返して、通常は一定の量が保たれているのですが、分泌量が増えたり、再吸収される量が減ったりして、内リンパ液の量が一定量よりも増えてしまった状況になるとメニエール病が発症するとされています。
内リンパ液が増えると圧力がかかり、内耳が膨れます。さらに内リンパ液が増えると圧力に耐えられなくなり、覆っている膜が破れてしまいます。膜が破れると内リンパ液と外リンパ液が混ざり合ってしまい、メニエール病の代表的な症状であるめまいを引き起こすとされています。
分泌量や再吸収量がなぜ変化してしまうのかは、いまだに分かっていないため、根本的な原因は不明です。また、発作の引き金として、疲労や睡眠不足、ストレスなどが挙げられます。
メニエール病の症状の特徴は『回転性のめまい』です。回転性のめまいとともに、難聴や耳鳴りも伴います。これらの症状は前触れはなく、発作的に現れ、繰り返し起こります。難聴の症状は『低音障害型』の難聴から始まるとされています。病状が進行すると低音だけでなく、中高音域でも難聴を感じます。
これら以外の症状は、耳の閉塞感、聴覚が過敏になるなどがあります。
めまいの発作が起きているときの対処として、まずは横になって安静にすることです。めまいや吐き気が強い場合には、内耳循環改善薬剤というめまいを改善する薬や、吐き気をとめる制吐薬が処方されます。
また、炎症を抑えるステロイド剤、精神的なストレスからきてる場合には抗不安薬などが必要に応じて処方・投与されます。このような内服薬による治療で症状が改善されない場合には、注射や点滴を行うこともあります。
メニエール病は、内リンパ液が増えてしまうことによって起こるので、内リンパ液の量を調整するために『利尿剤』を処方されたり、ビタミン剤、自律神経を調整する薬、抗不安薬、副腎皮質ホルモン剤などの投薬治療が治療の中心となります。
このような投薬による治療でも良くならない場合には、内耳に直接薬を注入する治療や、内リンパ液を減らす・前庭神経を切除するなどの目的で手術が行われることもあります。
お電話でもご質問を承っています
漢方と病気
Copyright © 2020 漢方の葵堂薬局【大阪】 - 不妊・緑内障・鬱など漢方相談 全国対応
ご相談はお気軽に!