緑内障とは、何らかの原因で目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経が障害され、視野が徐々に狭くなる病気です。一度障害を受けた視神経は再生することがないため、失明のリスクが高いのです。症状の進行は非常にゆっくりと進むため、初期は自覚症状がほとんどありません。
この病気の怖いところは早期発見が難しいことです。緑内障の直接的な原因は、眼圧上昇にあると言われています。眼圧が高くなることで、視神経を損傷させてしまうからです。房水の分泌と排出のバランスが崩れることで眼圧が高くなり、網膜に広がっている視神経の束である視神経乳頭を圧迫して視神経が障害されることで、緑内障を引き起こしやすくさせるのです。
現在国内では、40歳以上の17人に1人が緑内障にかかると言われています。昔のように高齢者がかかりやすい目の病気ではないのです。