安全にオシャレを楽しもう!アイメイクとドライアイ等の病気の関連性
「目元のメイクに時間をかけている。」「オシャレのためにエクステをしている。」上記のように、美の意識が高く、アイメイクをしっかりしている方はいらっしゃると思います。
しかし、しっかり行う目元のメイクは、実は目にとって危険な行為であるということを理解していますか。せっかくのオシャレを楽しむなら、正しく安全にメイクをして頂きたいと思います。今回は、目元をしっかりとメイクしている方に、アイメイクに潜む危険性をご紹介します。
- アイシャドーやアイラインの危険性
アイメイクを行う際に、アイシャドーをまぶたのギリギリや、内側まで塗っていませんか。まぶたギリギリまで塗られたアイシャドーは、涙によって滲み、その色素が目に入る危険性があります。その結果、網膜を傷つけ、結膜炎などの危険な病気になってしまいます。
また、まつ毛の内側の粘膜まで、アイラインを引く方も多くいらっしゃいます。まつ毛の内側には、「マイボーム腺」という、目を保護する液が生成される分泌腺があります。しかし、アイラインを分泌腺を塞ぐように塗ってしまうと、分泌液が生成されません。結果、
目が保護されなくなります。目が乾燥し、ドライアイを引き起こしてしまうのです。
- まつげエクステの危険性
まつげエクステ、通称マツエクを使用している女性が近年増えています。「まつげを長く見せたい」という願望から、毎回付けなければいけないつけまつげに代わって、マツエクは大変人気のオシャレアイテムになっています。
しかしそのマツエクにも、目への危険が存在しています。マツエクは、接着剤を使用してまぶたの上に貼り付けています。目に近いため、その接着剤が目に入る可能性がありますね。目に入ると痛みが生じます。腫れや充血だけでなく、結膜炎やドライアイ、角膜炎などの非常に危険な病気になってしまうのです。
また、せっかく付けたマツエクを失いたくないという考えから、なかなか目やその周りを洗わない方もいるでしょう。洗わなければ不衛生になり、細菌による合併症を起こす可能性もあります。
- 最後に
今回は、アイメイクをしっかり行う女性の方に、正しく理解して頂きたい目への影響をご紹介しました。「メイクと目の病気の関連性」や「その危険性と正しい知識」を理解し、安全にオシャレを楽しみましょう。
目のお手入れは、普段軽視される傾向があります。しかし、目のトラブルを放っておくと、最悪失明などを引き起こす危険性があります。目の不調を感じた際は、すぐに医師の診断をお勧めします。
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