2019年6月27日 肥満 0 多くの生活習慣病の始まりは「肥満」から 生活習慣病は名の通り、日々の生活習慣の蓄積が病に繋がります。生活習慣病とよく耳にされる方は多いです。それは多くの方が生活習慣病を発症し健康を損なってしまうからです。 生活習慣病は名の通り、日々の生活習慣の蓄積が病を発症に繋がっていくもので、大きな原因は食生活に寄与するものとなっています。大阪府の漢方の葵堂薬局では多くの生活習慣病の患者さんの相談をお受けし健康な体を取り戻すお手伝いをさせて頂いております。 この記事では生活習慣病発祥のメカニズムと発症率の高い疾患の概要についてお話しさせて頂きます。 生活習慣病とは 生活習慣病は日常生活の習慣の蓄積によって起こる病の総称です。多くの生活習慣病は食生活の蓄積=脂肪の蓄積によって起こります。人は年齢を重ねると太りやすくなるので多くの人が生活習慣病を発症してしまうのです。 生活習慣病の入り口は肥満 人は加齢と共に基礎代謝が下がってしまいます。つまり日々変わりゆく代謝に食習慣が変化していかないので太るのですが、この太る=肥満が身体に悪影響を及ぼしてしまうのです。肥満によって増加するものが内臓周りに蓄積する「内臓脂肪」と呼ばれるもので、この脂肪が身体に良くないサイトカインやホルモンを分泌することで身体を蝕んでいくのです。 生活習慣病予防は太らないこと 先ほどの説明と同様に、多くの生活習慣病は太ることから始まっていきます。つまり単純なことではありますが、生活習慣病の予防は太らないことが一番効果が高い予防方法なのです。 生活習慣病発症の仕組み 生活習慣病は食生活の蓄積による肥満によって発症します。もっと詳しくお伝えすると食べ物が消化吸収され中性脂肪に変わる「太る現象」と中性脂肪が蓄えられて脂肪が膨張する「太った結果」によって起こります。 太る現象で起こる場合 脂肪のもととなる栄養素の代表は「糖質」と「脂質」ですが、糖質は血液中を糖として移動し余ると中性脂肪に変更されます。この時に糖と血管内タンパク質と体温によって血管内糖化という現象を起こすことで血管が傷つき炎症を起こすことで身体に良くない影響を与えてしまうのです。 太った結果で起こる場合 高糖質食や高脂肪食を摂取していると、食事から得たエネルギー源を使い切れず、余らせてしまうので、余ったエネルギー源は脂肪として蓄えられます。この時、脂肪は内臓脂肪として蓄えられることで内臓脂肪から身体に良くない分泌物が出され体内で炎症を起こしたり、脂肪の蓄積の限界に伴い糖尿病を誘発したりします 生活習慣病のサイクル 生活習慣病は太ることから始まり、肥満という脂肪蓄積の過程で様々な病を誘発していく合併症と言えます。まず太ることから炎症を起こし、太りやすい体質になるなど負のサイクルが繰り返されることで「糖尿病」や「がん」などの重度の疾患を発症してしまうのです。 生活習慣病の種類 動脈硬化 動脈硬化のメカニズムは血糖値の上昇によって血管内で「糖・蛋白・体温」の3つが揃うことで血管内糖化が起こります。糖化が起こることで血管が傷つき修復されることで血管が硬くなることを動脈硬化と言います。 高血圧 動脈硬貨が進行すると血管はしなやかではなくなりとても硬い血管となります。つまり硬いチューブに血液が流れる為、柔軟性が得られないことによって血液の圧力が高まってしまうのです。 心筋梗塞 動脈硬化のもととなる血管の傷を修復する時に血管内に「かさぶた」のような物が作られます。このかさぶたが何かの拍子に剥がれ、心臓内の血管で詰まることを心筋梗塞と言います。 脳梗塞 脳梗塞もやはり、原因となるのは血管修復時にできる血管内のかさぶたが剥がれることで起こります。剥がれたかさぶた「血栓」が脳内の血管で詰まってしまうと脳梗塞になってしまうのです。 糖尿病 日本の糖尿病人口は1,000万人を超えると言われるほど多くの人が発症する病です。糖尿病は肥満の限界を迎えることで発症する1型と肝臓がダメージを受けることで発症する2型の2種類が存在します。 認知症 軽度認知症(MCI)を含めると70歳以上の4人1人が認知症の予備軍と言われています。認知症患者は糖尿病も併せ持つことが多く、やはり生活習慣による肥満が大きな原因と言われています。 メタボリックシンドローム メタボリックシンドロームとは①「ウエスト周囲径:男性85cm女性90cm以上」②「130/85mmHg以上」③「中性脂肪TG値:150mg/dl以上」④空腹時血糖値:110mg/dl以上」⑤HDLコレステロール値:40mg/dl未満」の内3つ以上該当することを意味します。つまり肥満患者の典型的な条件が複数該当することで「メタボ」と診断されるわけですが、メタボの主な原因は「糖代謝・脂質代謝」の以上、代謝の恒常性の以上による肥満体質がメタボを発症すると言われています。 生活習慣病の予防と改善 生活習慣病の道筋には3つのステージがあります。1つ目はBMI基準値内で生活習慣病の恐れがない状態。2つ目はBMI基準値を超え肥満になり始めの予備軍の状態。3つ目はBMI基準値を超え生活習慣病を発症している状態です。 生活習慣病予防 生活習慣病の一番の予防は太らないことにつきます。太らない、特に内臓脂肪の蓄積を抑えることで健康的な状態を保つことができます。ただ加齢と共に基礎代謝量が低下していきますので、体の状態に合わせた食習慣を身につける必要があります。 生活習慣病改善 現在の体の状態が肥満であれば、生活習慣病のリスクを低減する方法は痩せることです。身体に蓄積してしまった内臓脂肪は身体に悪影響を及ぼし生活習慣病のリスクを高めます。大切なことは今蓄えている内臓脂肪を減らしその状態を保つことです。