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しかし、抗肥満ホルモンの中にも加齢と共に減少するホルモンや、そうでないものなど様々なホルモンがあります。どのホルモンも「脂肪の燃焼を促す・糖の燃焼を促す・摂食抑制を促す」などの肥満抑制する働きを持っています。
体に中性脂肪を蓄え脂肪細胞が肥大化してしまうことを肥満と言いますが、実はこの肥満、すなわち脂肪細胞の大きさをコントロールしているホルモンがあります。これがレプチンとアディポネクチンです。
ホルモンは体内で生産される生理活性物質です。生理活性物質とは体内での代謝に必要な物質です。ホルモンは体内での代謝反応に必要不可欠なものであり、私たちの生命活動すなわち様々な代謝反応はホルモンが無いと成し得ないのです。
代謝や脂肪量のコントロールに関わるホルモンは複数存在します。年齢と共に減ってしまうものが「性ホルモン・成長ホルモン」で年齢にさほど関係ないものが「レプチン・アディポネクチン」です。
男性ではテストステロン、女性ではエストロゲンと呼ばれるホルモンです。雌雄の体型を作り出すために特異的な脂肪量のコントロールを行いますが、加齢と共に減少します。
子供の発育に必要なホルモンですが、大人にとってもその働きは重要です。大人の身体では余らせてしまったエネルギー源の燃焼を促す作用がありますが、加齢と共に減少します。
レプチンは食欲のコントロールなどエネルギー源の調整に関する働きをするホルモンです。アディポサイトカインに属する善玉ホルモンの一種です。
アディポネクチンはアディポサイトカインに属する善玉ホルモンの一種です。主にエネルギー源の燃焼に関わる働きを行います。
レプチンとアディポネクチンはどちらもエネルギー源量のコントロールを行うホルモンです。例えば体内にエネルギー源がありすぎる場合には燃焼を促し、摂食を抑制して太らないようにコントロールしています。
レプチンには肥満を防ぐように働くホルモンです。食事や完食によって過度のエネルギー源(カロリー)の摂取を行なった場合太ります。この時、太らないで済むように食欲を減退=摂食抑制を行ったり、取りすぎたエネルギー源を燃やす=熱生産を行うホルモンがレプチンです。
アディポネクチンはエネルギー源の燃焼を促すホルモンです。つまり糖代謝や脂質代謝を促し、人が生きるために必要なエネルギーであるATP生産に関与しています。運動による脂肪燃焼の仕組や働きとアディポネクチンは同等の働きを行うことから「痩せホルモン」などと呼ばれています。
加齢にさほど関係なく、肥満を抑制する働きをするアディポネクチンとレプチンは脂肪細胞から分泌されています。脂肪細胞は脂肪の貯蔵庫でありながら脂肪量のコントロールをも行うホルモンを分泌しているのです。
アディポネクチンもレプチンも意外なことに脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンなのです。レプチンやアディポネクチンといったホルモンを直接摂取し肥満抑制効果をあやかりたいところですが、ホルモンを経口摂取しても分解されてしまいます。つまりアディポネクチンやレプチンを増やすには脂肪細胞が必要不可欠なのです。
主な脂肪細胞の役割は、日常的に食べる食事で余らせてしまったエネルギー源を中性脂肪として蓄える「貯蔵庫」として機能しています。貯蔵庫としての役割の他には、様々なホルモンを分泌する器官としての働きがあります。脂肪細胞は生命活動、すなわち代謝にも大きく関わる大切な細胞と現代医学では考えられています。
日頃から私たちの体内で肥満を抑制するように働くホルモンがあるのに太ってしまうのはなぜでしょう?それはホルモンの働きが阻害されたり分泌量が減ってしまうからです。
肥満を抑制するアディポネクチンやレプチンを機能させなくなる一つの要因に食の欧米食があります。
めざましく経済が成長しグローバル化が進んだことで日本では食の欧米化が進んでいます。欧米食は高脂肪食と呼ばれるほど脂質が豊富に含まれています。動物性脂肪の過剰摂取がレプチンの効果を低下させるレプチン抵抗性を生み出し、肥満抑制効果が減少していると言われています。
グローバル化による欧米食の繁栄は、日本食の優れた点であった必須脂肪酸のバランスを崩しています。日本食は魚を中心に低脂質な食文化でオメガ3脂肪酸を多く食べられていました。しかし欧米食によって動物性脂肪やオメガ6脂肪酸が多量に入ることで、体内での慢性炎症が増えアディポネクチンの減少につながっています。現代社会では食の欧米化によってエネルギーの恒常性とも呼べる「肥満抑制機能」が低下している状態です。つまり食生活を見直すことが肥満の抑制、健康につながっていくのです。
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