神経性の下痢の一般的な治療法は、ストレスを軽減し、自律神経を整えることを目標とします。漢方薬や精神安定剤、鎮痛剤などを処方されることもあります。精神安定剤も鎮痛剤もその瞬間は効果がありますが、根本的に治す薬ではありません。
精神的なバランスを取り戻すために、規則正しい生活を送り、適度にストレスを発散するように指導されることが多いでしょう。また、脳と大腸の刺激の伝達を相互に抑制する効果がある『ラモセトロン塩酸塩』という成分の薬を処方される場合もあります。
薬物治療では、腸の中の水分を調整する『ポリカルボフィルカルシウム』を用いられることが多いですが、効果が現れるのは1〜2ヵ月後と時間がかかります。