自律神経失調症とは、ストレスなどが原因で体のあらゆる箇所に不調が現われる病気です。精神的な面にも症状が現われやすいので、うつ病とよく間違われる事が多いのです。
自律神経失調症とうつ病はどちらもストレスが主な原因となって引き起こされるものとされており、その点では一緒です。しかし、大きな違いがあります。
それは、自律神経失調症はストレスが原因で自律神経のバランスが乱れ症状が現われる病気。うつ病はストレスが原因で、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現われる病気なのです。
自律神経の異常と脳の異常と、症状は似ていても全く異なる病気となりますが、うつ病は自律神経失調症のカテゴリーの中にあります。そもそも自律神経失調症と言う病名の病気はなく、症状の事を差します。ストレスが原因となり、まず自律神経のバランスが乱れ機能が低下します。この状態を、自律神経失調症と言います。
自律神経失調症の状態が継続すると、あらゆる所に異常が生じ、様々な病気へと移行します。その一つにうつ病があるのです。自律神経のバランスが崩れると脳内のバランスを乱れ、それが原因で伝達物質の異常を来しうつ病になってしまうのです。 つまり自律神経失調症は病気の前の危険信号とも考えられます。