心の病気
鬱と漢方
「消えてしまいたい」「死にたい」という気持ちがあるときは、まずこちらへ
つらい気持ちを、ひとりで抱えないでください。今すぐ話を聞いてもらえる窓口があります。
- よりそいホットライン 0120-279-338(24時間・無料)
- いのちの電話 0570-783-556(ナビダイヤル・10:00〜22:00)
今すぐ強い衝動がある、行動に移しそうなときは、迷わず救急(119番)または最寄りの精神科救急に連絡してください。

気分が沈んで何も楽しめない、眠れない、食欲がない、体がだるい。こうした状態が2週間以上続き、仕事や家事に支障が出ているなら、まず心療内科・精神科の受診が基本です。うつ病は「気の持ちよう」で治る状態ではなく、脳の機能がうまく働かなくなっている状態と考えられているためです。葵堂薬局の漢方相談は、通院・服薬を続けていただくことを前提に、眠りや食欲、冷えや疲れやすさなど、体調面を体質から整えるお手伝いをします。
うつ病とは
うつ病は気分障害のひとつで、一日中気分が落ち込む・何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている状態をいいます。原因ははっきりとは分かっていませんが、精神的・身体的なストレスが背景にあることが多く、嬉しい出来事のあとに発症することもあります。
症状が重くなると、自分を責める気持ちや、「死んでしまいたいほどつらい」という気持ち(希死念慮)が現れることもあります。この気持ちが少しでもあるときは、上の窓口にまず連絡してください。
自律神経失調症とうつ病の違い
自律神経失調症は、ストレスなどによって自律神経のバランスが乱れ、体のあちこちに不調が現れる状態を指す言葉で、正式な病名ではありません。うつ病とは別の状態ですが、症状が似ているため区別がつきにくいことがあります。ストレスが続く中でうつ病を合併することもありますが、自律神経失調症が必ずうつ病に進むわけではありません。気になる症状が続く場合は、自己判断せず医療機関で相談してください。
すぐに医療機関へ相談するサイン
- 気分の落ち込みや意欲の低下が2週間以上続いている
- 眠れない・食欲がないなどの体調不良で日常生活に支障が出ているか
- 「消えてしまいたい」「死にたい」という気持ちが少しでもある
- 自分を傷つけたい衝動がある
これらに当てはまる場合は、当店の漢方相談より先に、心療内科・精神科の受診を優先してください。気分の落ち込みの背景に、甲状腺の病気など体の病気が隠れていることもあるため、血液検査などで確認してもらうことも大切です。
医療機関での治療の基本
うつ病の治療は、薬物療法(抗うつ薬)と精神療法(支持的精神療法、認知行動療法など)を並行して行うのが基本です。抗うつ薬は飲んですぐに効果が出るものではなく、効果が実感できるまでに数週間かかることが一般的とされています。休養も治療の一部です。自己判断で薬を減らしたり、通院をやめたりしないことが大切です。
当店の相談で最初に伺うこと
- 現在、心療内科・精神科・内科などを受診しているか、お薬を服用しているか
- 一番つらいこと(気分が沈む・眠れない・やる気が出ないなど)と、いつ頃から続いているか
- 睡眠・食欲・体重の変化、体のだるさなどの体の症状
- 仕事や家事など、日常生活にどのくらい支障が出ているか
- 「消えてしまいたい」という気持ちの有無(少しでもある場合は、相談より先に窓口・医療機関へのご案内を優先します)
相談で多いパターン
①眠れない・疲れが取れないという体調不良の相談
気分よりも先に、不眠や体のだるさとして相談に来られる方が多くいらっしゃいます。睡眠の質、食欲、胃腸の調子など体の状態を丁寧に伺いながら、受診がまだの場合は医療機関の受診もあわせてお勧めしています。
②心療内科や精神科に抵抗がある
気分の落ち込みを感じていても、「心療内科や精神科に行くのは怖い」と感じる方は少なくありません。そうした場合も、まずは体の不調として相談に来ていただいて構いません。話を伺う中で、受診への抵抗が少しでも和らぐよう一緒に考えます。
③ネットの口コミで薬に不安を感じている
インターネットの体験談を見て、処方された薬を飲むのが怖くなったというご相談もあります。薬への不安は自己判断せず、処方した医師や薬剤師に率直に伝えていただくことをお勧めしています。
④薬を減らしたい・やめたいという相談
「薬を減らしたい」「やめたい」というご相談もよくいただきますが、自己判断での減量・中止は症状の悪化につながることがあります。減らし方・やめ方は必ず主治医に相談してください。漢方相談では、その間の体調面(睡眠・食欲・冷えなど)を整えるお手伝いをします。
中医学の考え方
これは中医学の考え方で、西洋医学の診断とは別の枠組みです。中医学では、気分の落ち込みや意欲の低下を、「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の巡りの乱れとして捉えます。気の巡りが滞ると(気滞)気分が沈みやすくなったりイライラしやすくなったりすると考えられており、気や血そのものが不足すると(気虚・血虚)疲れやすさや眠りの浅さにつながると考えられています。たとえるなら、家の中の風通しが悪くなっている状態や、家を支える柱が弱っている状態です。漢方相談では、こうした体質の傾向を伺いながら、生活面から整えられることを一緒に考えます。
血液検査・栄養
気分の落ち込みの背景に、貧血や甲状腺機能の異常など、体の病気が隠れていることがあります。医療機関での血液検査の結果があれば、体質を考えるうえでの材料になります。特定の食品やサプリメントで気分の落ち込みが改善するという根拠はなく、まずは三食をなるべく規則正しく摂ることを基本に考えます。
生活で整えられること
治療中は、無理に活動量を増やそうとせず、休養を優先することが大切です。睡眠は毎日同じ時間に起きる、朝に日光を浴びるなど、生活リズムを整えることから始めると負担が少なくなります。軽い運動が気分の維持に役立つとされていますが、つらいときに無理をする必要はありません。
西岡の考え
うつ病は、漢方薬だけで治すことができる病気ではありません。心療内科・精神科での治療を続けていただくことが前提で、漢方薬がその代わりになることはありません。薬の飲み合わせや減らし方は、必ず主治医・かかりつけ薬局に確認してください。当店の漢方相談でお手伝いできるのは、睡眠や食欲、冷えや疲れやすさなど、治療と並行して体調を整える部分です。一人で抱え込まず、まず専門の窓口や医療機関につながることを、いつも一番にお伝えしています。
よくある質問
Q. 漢方でうつ病は治りますか
漢方薬だけでうつ病を治すものではありません。心療内科・精神科での治療を続けていただくことが前提で、その代わりになるものではないとお考えください。
Q. 抗うつ薬と漢方薬は併用できますか
飲み合わせは自己判断せず、必ず主治医・かかりつけ薬局にご確認ください。当店で漢方薬をご提案する場合も、現在の服薬状況を伺ったうえで検討します。
Q. 心療内科や精神科に行くのが怖いです
その気持ちのまま、まずは当店にご相談いただいても構いません。体の不調から少しずつお話を伺い、必要な受診につながるよう一緒に考えます。一人で抱え込まないことが何より大切です。
Q. ネットの口コミを見て薬を飲むのが怖くなりました
薬への不安は自己判断で中止せず、処方した医師や薬剤師に率直に伝えてください。不安を感じたまま我慢して服薬を続けたり、逆に自己判断でやめたりすることが、一番避けたいことです。
まずはご相談ください
症状や今の状況を、LINEやメールでお気軽にお送りください。
もう少し詳しくお話を伺いたい方は、無料のオンラインカウンセリングをご利用ください。
参考文献
- 国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト「うつ病」 https://kokoro.ncnp.go.jp/disease.php?%40uid=9D2BdBaF8nGgVLbL
- 厚生労働省「まもろうよ こころ」(相談窓口一覧) https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/