0120-789-301
目の病気
翼状片とは、白目を構成する結膜とその下のテノン嚢といわれる部分が異常に繁殖して、角膜(黒目)の上に伸びて、かぶさるようになってしまう、50歳以降の中高齢者に多くみられる目の病気です。良性の疾患ですので、命にかかわることはありませんが、手術で切除しても再発しやすいことがよく知られています。
はっきりとした原因はわかっていませんでしたが、最近の研究では、長年にわたって紫外線や煤煙などにさらされたり、コンタクトレンズを常用しているなど、目への刺激が多いと、発症しやすくなると考えられています。
盛り上がりができ、目の表面が凸凹するので、ゴロゴロしたり、ごみが入ったような異物感などの自覚症状が感じられます。それかに、結膜の部分がしばしば充血して赤く見えるので、美容上この赤さを嫌う人も少なくありません。
初発の場合は、非常にゆっくりと進行し、瞳孔領に至るまでは10年以上かかる場合が一般的ですが、翼状片が角膜に侵入するに従って角膜が牽引され、乱視が出現し、視力低下が引き起こされます。また、瞳孔を完全に覆った場合、視力が失われることもあります。
異物感などの自覚症状を軽減するために点眼薬を用いることはありますが、現在のところ残念ながら進行を抑える薬はありません。
翼状片は悪性の組織ではないので、症状がなければ放置しても問題はないのですが、充血や異物感が強くなってくれば点眼などの治療を行います。また、翼の部分が伸びすぎると視力障害を引きこすので、ある程度進行すると手術で切除することになります。
翼状片の手術の問題は、再発率の高さをどう抑えるかという点です。単純に除去しただけでは、30~50%の確率で数ヶ月以内に再発するともいわれています。その再発後には、以前よりもひどい状態になることもあり、それを予防するための処置が重要となります。
再発防止法は、以下の3つです。(1)結膜移植翼状片 を切り取った後に、自分の正常な結膜を移植して縫いつける。(2)放射線治療結膜の細胞の異常増殖を抑えるために、翼状片を切除した後に放射線を照射する。(3)薬剤治療抗がん剤の一種、マイトマイシンCの塗布により、細胞の増殖を抑制する。
翼状片手術は、手術後の経過をよく観察し、適切な対応をする必要があります。専門の眼科医とよくコミュニケーションをとり、視力低下などを防ぐための対策を検討するようにしてください。
お電話でもご質問を承っています
漢方と病気
Copyright © 2020 漢方の葵堂薬局【大阪】 - 不妊・緑内障・鬱など漢方相談 全国対応
ご相談はお気軽に!