起立性調節障害とは、小学校高学年から中学生くらいの第二次性徴期の子供たちに多い病気です。内臓の働きなどの調整、代謝機能・体温の調整を行う『自律神経』が、何らかの理由で乱れてしまうことによって起こります。
自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があり、この2つの神経がバランスよく働くことによって、人間の身体は健康が保たれています。
しかし、この年頃の子供たちの身体は、大人の身体になるために急激に成長しようとします。この急激な変化に追い付けず、循環器系の調整がうまく行われずに、立ち上がったときにふらっとしたり、心拍数が一気に上がりドキドキしたりする疾患です。症状があって検査をしても悪いところが見つからず、サボっていると判断されてしまいがちな疾患ですので、周囲の大人の正しい知識が必要となります。