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低血糖、低血圧
起立性調節障害とは、小学校高学年から中学生くらいの第二次性徴期の子供たちに多い病気です。内臓の働きなどの調整、代謝機能・体温の調整を行う『自律神経』が、何らかの理由で乱れてしまうことによって起こります。
自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があり、この2つの神経がバランスよく働くことによって、人間の身体は健康が保たれています。
しかし、この年頃の子供たちの身体は、大人の身体になるために急激に成長しようとします。この急激な変化に追い付けず、循環器系の調整がうまく行われずに、立ち上がったときにふらっとしたり、心拍数が一気に上がりドキドキしたりする疾患です。症状があって検査をしても悪いところが見つからず、サボっていると判断されてしまいがちな疾患ですので、周囲の大人の正しい知識が必要となります。
起立性調節障害は『自律神経疾患』です。自律神経疾患の原因は、身体的要因・精神的要因・環境的要因が影響すると考えられています。
小学校高学年から中学生の子供というのは、第二次性徴期でもあり、一気に身体が大人へと近付きます。その成長に自律神経が追い付けないことが一因であると考えられています。
ストレスが要因となり得るので、周囲に気を遣う子や真面目な性格の子に起こりやすいとされています。家庭環境や学校生活など、子供を取り巻く環境も一因と考えられます。また、水分量の摂取が足りないことも影響します。
これらの症状のうち3つ以上当てはまる場合には、起立性調節障害と診断されます。当てはまる項目が2つであっても、起立性調節障害を疑うこともあります。これらの症状は、朝起きてから午前中に現れやすく、午後になると軽減される傾向にあります。
また、立ったり座っているよりも横になっていた方がラクに感じます。夜に目が冴えて眠れなくなり、昼夜逆転の生活になってしまうこともあります。
軽症の場合には、内服薬は処方されません。症状をコントロールするための生活習慣などの指導が中心となります。
起立性調節障害を起こしてる子供は、循環する血液量が不足しているので、水分は2ℓ・塩分は10gを目安に摂取し、血液量を増やすようにします。また、朝食も抜かず、一日三食きちんと食べさせる習慣を意識します。
自律神経が乱れると、横になっていた方がラクに感じますが、横になってばかりいると活動量が減り、余計に起き上がることがしにくくなります。日中はなるべく起きているようにします。体調がすぐれず、日中にも横になる場合には、高い枕をするなどして、心臓より頭が高い状態を維持できるようにして休ませるようにします。これにより、高い位置に血液を送るという自律神経の機能を調整できます。
起立性調節障害の症状を起こりにくくするために、起き上がる時はゆっくり少しずつ体位を変えていくように指導されます。このとき、俯きながら立ち上がり、最後に顔を上げるようにすると更に良いとされています。
また朝礼など、長い間立っている状態が続くと、起立性調節障害の子供は下半身に血液が溜まってしまい、上半身とくに頭部の血流が不足してしまい、ひどいと失神してしまうこともあるので、足を動かし、足の筋肉を動かすことで血液を上半身に戻すように意識することも必要です。
これは本人でどうにかできるものではないので、周りの大人の協力が必要になります。自律神経は、精神状態の影響を受けやすい機能です。できる限りストレスを減らしてあげることによって、症状が悪化するのを防げます。怠けているように見えることも本人はとても苦しんでいるということを理解して、見守る心が必要です。
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