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目の病気
角膜は一般に言う「黒目」の部分の表面にある膜状の組織です。角膜は、光が通過できるよう透明ですが、膠原線維というとても丈夫な線維組織でできています。車で言うと、フロントガラスのようなものでしょうか。しかし、視神経が集まっているためにとても敏感で、角膜に炎症が起きると強い痛みを感じる部分でもあります。
角膜は4つの異なった層からなり、厚さは1mmぐらいでとても丈夫です。瞬きをする度に涙で洗うことで、細菌やウィルス、そしてカビの侵入を防いでいます。しかし、角膜の表面に傷がつくと細菌などの病原体に感染しやすくなり、次のような症状が引き起こされます。
基本的に症状は、両目ではなく、片目だけに表れます。感染性角膜炎は放置しておくと角膜潰瘍を起こすこともあります。角膜潰瘍は、病巣が角膜の内部にまで広がって、黒目が白く濁ったり、視力が低下したりすることもある病気です。
もともと、角膜炎の原因となる細菌や真菌(カビの仲間)の多くは感染力が弱く、角膜に触れたくらいでは感染することはありません。しかし、ゴミや砂ぼこり、涙の不足で角膜が乾燥する、コンタクトレンズの不適切な使用などで角膜に傷がついていると、細菌や真菌(カビの仲間)に感染しやすくなります。
細菌の多くは、健康な人ののどや鼻、皮膚、手指、毛髪、腸管などにも分布している黄色ブドウ球菌や緑膿菌で、これらの細菌が原因の炎症は細菌性角膜炎と呼びます。真菌が原因の場合は、真菌性角膜炎と呼びます。
また、ソフトコンタクトレンズを使っている場合で、使用期限を守らなかったり、水道水で洗浄・保存していると「アカントアメーバ」による炎症を起こす恐れがあります。アカントアメーバとは、水道水の中にも存在する身近な病原体です。
ソフトコンタクトレンズは吸水性が高い素材でできているので、長期間不適切な使用を続けていると、アカントアメーバがレンズ内で増殖し、感染の可能性が高くなるのです。
角膜が傷つくことで細菌や真菌が繁殖しやすくなるので、目を強くこすらない、目にゴミが入ったときは目薬や水道水で洗い流す、目が乾燥しないように気をつけるというのが予防の基本となります。コンタクトレンズは、正しいケアと着用をし、定期的に検診を受けるようにしたいですね。
また、普段眼具するを使っている人は、目薬の先にまつ毛や手が触れれると、目薬の中に細菌や真菌が繁殖しやすくなるので、注意が必要です。実際に感染性結膜炎になると、目薬と内服薬の治療が行われます。細菌性角膜炎の場合は、抗菌薬による治療が基本で、細菌の種類に応じた抗菌点眼薬の点眼と、状況に応じて抗菌内服薬や抗菌薬の点滴薬が使用されます。治療期間は症状によって異なり、数ヵ月かかる場合もあります。
真菌性角膜炎の場合には、抗真菌点眼薬の点眼に加えて、抗真菌内服薬または抗真菌薬の点滴薬を組み合わせた治療が行われるのが一般的です。治療期間は最低でも1ヵ月以上はかかります。
アカントアメーバ角膜炎の場合は、濁った角膜を削り取る(病巣そう爬)、抗真菌点眼薬の点眼、抗真菌薬の点滴投与を組み合わせた治療が行われます。角膜の炎症を引き起こす原因には、細菌、カビ、ウイルス、アメーバなどによる感染症、怪我や薬品などによる傷、免疫異常や病気などから引き起こす非感染症などがあります。
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