免疫・アレルギー
アトピー性皮膚炎

かゆみで夜に目が覚める。塗り薬で落ち着いても、やめるとまたぶり返す。いつまで続くのか、ゴールが見えない。アトピー性皮膚炎の相談で最初に伺うのは、その「今いちばんつらいこと」です。先に答えを言うと、アトピー性皮膚炎は皮膚科の治療が土台で、漢方相談はそれに取って代わるものではありません。まず皮膚科で、皮疹の重症度に合った外用薬と保湿の使い方を確認し、自己判断で薬を止めないでください。葵堂薬局の漢方相談では、かゆみの程度と場所、使っている薬と塗り方、悪化するタイミングを最初に伺い、睡眠や胃腸の状態と合わせて、皮膚に出ているサインの背景を体全体から整理します。
このページでは、アトピー性皮膚炎とはどんな病気か、皮膚科の治療の柱、ステロイド外用薬の誤解、当店の相談で伺うこと、相談で多い三つのパターン、中医学の見方、悪化因子と生活の見直し、よくある質問の順に整理します。読み終える頃には、皮膚科の治療を続けながら、自分の場合は何を確かめ、何を見直せばよいかが分かります。塗り薬をやめるとぶり返す方、かゆみで眠れない方、お子さんのアトピーで悩んでいる親御さんに向けて書きました。
このページの内容
- アトピー性皮膚炎とはどんな病気か
- 皮膚科の治療の三つの柱
- ステロイド外用薬について誤解されやすいこと
- 当店の相談で最初に伺うこと
- 相談で多い三つのパターン
- 中医学ではアトピー性皮膚炎をどう見るか
- 血液検査と栄養で見ておきたいこと
- 悪化因子と生活の見直し
- 西岡の考え
- よくある質問
- 自分の場合を整理してほしい方へ
アトピー性皮膚炎とはどんな病気か
日本皮膚科学会は、アトピー性皮膚炎を「かゆみを伴い、慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)」と説明しています。その土台には皮膚の乾燥とバリア機能の異常があり、そこに汗や刺激、アレルギー反応が加わって症状が出ると考えられています。良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴で、診断は、かゆみがあること、特徴的な湿疹とその分布、慢性・反復性の経過(乳児では2か月以上、それ以外では6か月以上)の三つで行われます。本人や家族に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎などがある、あるいは IgE 抗体を作りやすい体質を、アトピー素因といいます。
湿疹の出る場所は年代で変わります。乳児期は顔や頭、幼児から学童期は肘や膝の裏側、思春期以降は上半身を中心に、乾燥して赤みを帯び、厚くなった皮膚が目立ちます。大人になってから再び出る方も少なくありません。人にうつる病気ではありません。
もう一つ知っておきたいのは、この病気の「治療目標」です。日本皮膚科学会は、目指す状態を「症状がないか、あっても軽く、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない」、または「軽い症状は続くが、急激に悪化することはまれで、悪化しても持続しない」としています。適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されるとも書かれています。「完全にゼロにする」ではなく「悪化しても長引かない状態を保つ」が、皮膚科と当店に共通するゴールです。
様子を見ずに皮膚科へ行くサイン
日本皮膚科学会は、アトピー性皮膚炎の重要な合併症として、カポジ水痘様発疹症(ヘルペスウイルスによる水ぶくれが急に広がる)、伝染性膿痂疹(とびひ)、伝染性軟属腫(水いぼ)、顔の重症例での眼症状(白内障、網膜剥離など)を挙げています。急に水ぶくれが広がる、発熱を伴う、じゅくじゅくして黄色いかさぶたが増える、目のかすみや見えにくさがある。こうしたときは漢方相談より先に、当日に皮膚科(目の症状は眼科)を受診してください。
皮膚科の治療の三つの柱
治療の柱は、薬物療法、スキンケア、悪化因子への対策の三つです。三つは並列ではなく、薬で炎症を抑え、スキンケアでぶり返しを防ぎ、悪化因子を減らして薬の必要量を減らす、という関係にあります。
薬物療法
炎症を抑える中心はステロイド外用薬です。日本皮膚科学会は、必要以上に強い薬を使わず、皮疹の重症度に見合ったランクを選ぶことが大切だとしています。皮疹の広がりではなく、それぞれの皮疹の重症度で選ぶのが原則です。タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏などの外用薬、かゆみに対する抗ヒスタミン薬の内服、重症例ではシクロスポリンやデュピルマブなどの注射薬も使われます。どの薬をどう使うかは、皮膚科で決めることです。
スキンケア
アトピー性皮膚炎の皮膚は、もともとバリア機能が下がっています。日本皮膚科学会は、外用薬で炎症を治めてもスキンケアを怠ると炎症は容易にぶり返す、として、入浴やシャワーで清潔を保ち、刺激の少ない石鹸で軽く洗い、使用感のよい保湿剤を1日2回塗ることを勧めています。炎症を抑えることと、スキンケアをきちんと行うことが、治療の大原則です。
悪化因子への対策
通常の治療を行ってもなかなか良くならないときは、悪化因子を調べて取り除くことが大切です。乳幼児では食物、それ以降ではダニやハウスダストなどの環境アレルゲンが関係することがありますが、検査で陽性というだけでなく、実際にそれで悪化するかを確認する必要があります。汗、空気の乾燥、皮膚に触れるさまざまな物質、ストレスも見落とせない悪化因子です。具体的な見直し方は、このページの後半でまとめます。
ステロイド外用薬について誤解されやすいこと
当店の相談でいちばん多いのが、ステロイド外用薬への不安です。ここは日本皮膚科学会の説明をそのまま押さえておいてください。
- 「怖い薬」という誤解は、内服薬の全身的な副作用との混同や、急に中止したための悪化を副作用と混同したことから生まれた
- 怖がってきちんと塗らないと炎症を抑えきれず、かえって使用期間と使用量が増える
- 局所的な副作用(ステロイドざ瘡、皮膚が薄くなる、多毛、皮膚の感染症など)はある。だからこそ、重症度に見合ったランクを皮膚科で選ぶ
- 急に中止すると症状がすぐに悪化することがある。徐々に弱いランクに切り替え、塗る回数を減らしていく。再燃を繰り返す場合は、症状のない時期にも週に数回塗り続けるプロアクティブ療法が検討される
つまり、やめ方にも手順があります。「塗り続けるのが不安だから自分で止めた」は、いちばん避けたい選択です。不安があるときは、皮膚科の医師に「どのランクを、どの部位に、いつまで」を確認し、納得したうえで使ってください。当店の相談でも、外用薬の使い方は最初に確認する項目です。
当店の相談で最初に伺うこと
アトピー性皮膚炎の相談では、最初に次の六つを伺います。皮膚だけを見て漢方薬を選ぶことはしません。
- 今いちばんつらい症状。特に、かゆみの程度と場所
- それがいつから、どのように続いているか。良くなったり悪くなったりの波の形
- これまでの治療歴と、使っている薬。外用薬のランクと塗り方、内服薬、注射薬
- 本人と家族のアレルギー歴。喘息、鼻炎、食物アレルギーなど
- 悪化するタイミングと環境。汗、季節の変わり目、睡眠不足、ストレス、月経前など
- 普段のスキンケアと生活習慣。洗い方、保湿の回数、睡眠、食事、便通
この六つを並べると、皮膚科の治療で足りている部分と、体の側で整えたい部分が分かれてきます。お薬手帳や、処方された外用薬の名前をお持ちいただくと、話が早く進みます。
相談で多い三つのパターン
当店の相談では、次のような方が見られます。
外用薬で落ち着くがやめるとぶり返す。やめ時と減らし方が分からない方
ステロイド外用薬への不安、薬のやめ時、減らし方、新しい薬への切り替えの相談です。このパターンでは、まず外用薬を今どう使っているかを細かく伺います。怖がって薄く塗っている、自己判断で止めては再開している、という使い方が見つかることが多いからです。当店からお伝えしているのは、外用薬をすぐにやめるのではなく、使いながら段階的に減らしていくこと、そして減らす判断は主治医と一緒に行うことです。つらい症状は皮膚科の薬で抑えつつ、並行して体の側を整える。この二人三脚の形を最初に共有します。
いつまで続くのか分からない。かゆみで眠れず、外見や周囲の視線もつらい方
「ゴールが見えない」という言葉は、大人の相談でよく聞きます。かゆみによる睡眠不足、外見に関する劣等感、周囲の視線、季節の変わり目やストレスでの悪化が重なると、皮膚以外の消耗が大きくなります。当店では、このパターンでは皮膚の話と同じくらい、睡眠、食欲、便通、気持ちの張り具合を伺います。かゆみで眠れないと皮膚の回復が遅れ、掻き壊しが増えてさらにかゆくなる、という循環を、どこから切るかを一緒に考えるためです。
お子さんのアトピー。掻きむしるのを止められず、自分のせいではと悩む親御さんの相談
子どもの相談では、「自分のせいではないか」という親御さんの罪悪感、掻きむしるのを止められないストレス、食事制限やアレルゲンに関する疑問が多く聞かれます。アトピー性皮膚炎は多因子の病気で、誰かのせいで起こるものではありません。食物アレルゲンは、検査で陽性というだけで除去せず、実際に悪化するかを皮膚科や小児科で確認するのが原則です。当店では、お子さんの食欲、便通、汗のかき方、睡眠を伺い、家庭でできるスキンケアの続け方と一緒に、体の側で整えられることを整理します。
中医学ではアトピー性皮膚炎をどう見るか
中医学では、皮膚は体の内側の状態が表に出る場所と考えます。皮膚と関係が深いのは「肺」「脾」「肝」の三つです。中医学でいう肺は呼吸器そのものではなく、皮膚や体表を潤し守る働きを含む名前です。脾は胃腸の消化吸収と水分の処理を担う働きで、脾が弱ると余分な湿がたまり、じゅくじゅくした湿疹につながると考えます。肝はストレスや気持ちの高ぶりに関わり、肝の気が滞って熱を持つと、赤みやかゆみが強まると考えます。この肝は肝臓という臓器そのものではなく、「アトピーと肝臓」を検索して来られた方が期待する「肝臓の解毒」の話とも違います。中医学の肝は、ストレスと熱の偏りを見るための言葉です。
たとえるなら、皮膚の炎症は「火」、外用薬は「消火」です。火を消すことは欠かせません。ただ、体の中に乾いた薪(皮膚の乾燥)、湿った燃えかす(湿のこもり)、こもった熱(血の熱)が残っていると、火は再び付きやすい。中医学の役割は、消火と並行して、この薪や湿や熱の状態を整えることです。だから相談では、皮膚の見た目だけでなく、胃腸、汗、睡眠、ストレス、体の熱のこもり方を伺います。
| 見立て | 体の状態 | 手がかりになる症状 |
|---|---|---|
| 湿熱(しつねつ) | 余分な湿と熱がこもっている | じゅくじゅくした湿疹、赤み、汗で悪化、脂っこい物や甘い物で悪化、便がべたつく |
| 血熱(けつねつ) | 血に熱がこもり、皮膚に赤みとして出る | 赤みが強い、ほてり、夜にかゆみが増す、のぼせ、口の渇き |
| 血虚風燥(けっきょふうそう) | 皮膚を潤す血が足りず、乾いてかゆい | 乾燥して粉をふく、皮膚が厚く硬い、慢性の経過、顔色が冴えない、眠りが浅い |
| 脾虚湿盛(ひきょしっせい) | 胃腸が弱く、湿を処理しきれない | 食が細い、軟便や下痢、疲れやすい、むくみ、お子さんに多い |
| 肝鬱化火(かんうつかか) | ストレスで気が滞り、熱に変わる | ストレスで悪化、いらいら、月経前に悪化、寝つきが悪い |
一人の中で二つ以上が重なるのが普通で、時期によっても変わります。処方は、この見立てに年齢、体力、皮膚科の薬、妊娠や授乳の有無を合わせて検討するもので、「アトピーにはこの漢方」と病名で決まるものではありません。湿疹の見た目だけで処方を選ぶ書き方は、このページではしていません。
血液検査と栄養で見ておきたいこと
皮膚科では、アレルギーの傾向を見る IgE 抗体や、皮膚炎の勢いを反映する TARC などが測られることがあります。これらは皮膚科の治療方針を決める材料で、当店が解釈を変えるものではありません。数値を見せていただくときは、「今、炎症がどのくらい強い時期なのか」を共有する目的で使います。
当店で健康診断の結果もあわせて見せていただくのは、皮膚を作る材料が足りているかを整理するためです。貧血の指標(ヘモグロビン、フェリチン)、血糖、肝機能などを、食事の内容と合わせて見ます。数値だけで判断はしませんし、特定のサプリメントを勧めることもしません。食事は、皮膚を作るたんぱく質を毎食入れる、甘い物と脂っこい物を減らす、という土台の見直しを先にします。
悪化因子と生活の見直し
日本皮膚科学会が挙げる悪化因子(汗、乾燥、皮膚に触れる物質、ストレス、アレルゲン)を、今日からの行動に置き換えると次のようになります。皮膚科の指導と重なる部分は、皮膚科の指示を優先してください。
スキンケアの基本
- 洗うときは石鹸をよく泡立て、泡で包むように手で洗う。肘や膝の裏、首のしわは洗い残しと流し残しが多い場所
- 入浴後はタオルで押さえるように水分を取り、時間を空けずに保湿剤と外用薬を塗る
- 外用薬は薄く伸ばさず、皮膚に乗せるように塗る。目安は、大人の人差し指の先から第一関節まで絞り出した量で、大人の手のひら二枚分の面積
- 爪は短く切る。お子さんに塗る親御さんも同じ
汗・衣類・住まい
- 汗をかいたらシャワーで流すか、濡れタオルで押さえる。汗は多くの方の悪化因子
- 肌に触れる衣類は柔らかい素材にし、手首や足首、ウエストのゴムの締め付けを避ける。洗剤は十分にすすぐ
- 寝具やカーペットはダニがたまりやすい。こまめな掃除と換気を続け、乾燥する季節は加湿する
食事・睡眠・ストレス
- 香辛料の強い料理やアルコールは体を温め、かゆみが出やすくなる。食べたあとにかゆみが増すなら記録しておく
- 食物アレルゲンは自己判断で除去せず、実際に悪化するかを皮膚科や小児科で確認する。特にお子さんは、除去のしすぎで栄養が偏る
- かゆみで眠れない夜が続くときは、皮膚科に伝える。かゆみを抑える薬の調整で、睡眠が戻ることがある
- 季節の変わり目やストレスで悪化する方は、その時期の睡眠と食事を先に整える
かゆみが強いときの応急対応と記録
かゆい部分を冷やすのは、試しやすい方法です。冷蔵庫で冷やした保冷剤をタオルで包んで当てる、ぬるめのシャワーで流す、部屋の温度を下げる。掻き壊す前に冷やす習慣をつけると、皮膚を守れます。冷やしすぎは皮膚を傷めるので、数分ずつにしてください。
あわせて、湿疹が出る前の様子(食べた物、汗、睡眠、ストレス)、悪化因子と思われるもの、かゆみの強さ、対処と経過を書き留めておくと、皮膚科でも当店の相談でも、話が具体的になります。認定 NPO 法人日本アレルギー友の会が配布している「かゆみ日誌」などが使えます。
西岡の考え
私は、アトピー性皮膚炎の相談を「皮膚科の治療をやめるための相談」にはしません。皮膚科の薬で火を消すことと、体の側で火が付きにくい状態を整えることは、別の仕事だからです。どちらか一方では、多くの方が同じところで足踏みします。
相談で最初に確認するのは、外用薬をどう使っているかです。そこが整理されると、皮膚科の治療だけで落ち着く方もいます。そのうえで、かゆみの出方、睡眠、胃腸、汗、ストレスを伺い、体の側で何を整えるかを決めます。私が「火種」と呼んでいるのは、この体の側の偏りのことです。火種が残ったまま薬を急にやめると、抑えられていた炎症がぶり返す。だから薬を減らすのは、赤みが出にくくなり、塗る間隔が空いてきたことを主治医と確認しながら、少しずつ進めます。
もう一つ。ゴールは「皮膚をゼロにする」ではなく、日本皮膚科学会の治療目標と同じ「悪化しても長引かない状態」に置いています。そこに向かう途中では、良くなったり悪くなったりの波があります。波があること自体は失敗ではありません。波の山が低くなり、谷が短くなっているかを、一緒に見ていきます。
よくある質問
漢方でアトピーは治りますか
漢方薬だけでアトピー性皮膚炎が完全に治ると断言することはできません。当店の相談で目指すのは、皮膚科の治療と並行して、胃腸の働き、体の巡り、水分の偏り、熱のこもりといった皮膚の背景を整え、日本皮膚科学会の治療目標と同じ状態に近づくことです。強い炎症や急な悪化の時期は皮膚科の薬で抑え、その間に体の側を整える、という組み合わせで考えます。
ステロイド外用薬はやめられますか
やめるかどうか、いつやめるかは、主治医と決めることです。当店からお伝えしているのは、自己判断で急に止めないこと、使いながら段階的に減らしていくこと、減らす判断は赤みや塗る間隔の変化を主治医と確認しながら行うことの三つです。
どのくらい続けるものですか
目安は二つの軸でお伝えしています。まず2週間から1か月ほど服用し、皮膚の赤み、かゆみの強さ、便通や睡眠に変化があるかを確認します。この段階で「かゆみが少し引いた」「よく眠れた」と気づく方もいますが、個人差があります。そのうえで、皮膚が生まれ変わる周期を何度も繰り返しながら、数か月から1年ほどかけて体の側を整えていくのが一般的です。症状が落ち着けば同じ量を飲み続ける必要はなく、皮膚の状態に合わせて薬を減らしたり変えたりしながら、最終的には漢方に頼らなくてもよい状態を目指します。
子どもでも相談できますか
できます。お子さんの相談では、年齢と体重、皮膚科や小児科の治療内容、食欲、便通、汗のかき方、睡眠を伺います。食物の除去は自己判断で行わず、医師の確認を優先してください。飲みにくさへの工夫も一緒に考えます。
デュピクセントなどの注射薬や新しい飲み薬と、漢方は併用できますか
治療内容をお薬手帳で確認したうえで検討します。皮膚科の治療を続けながら相談していただいて構いません。併用の可否は薬ごとに異なるため、自己判断で始めたり止めたりせず、主治医にも漢方相談をしていることを伝えてください。
食事制限は必要ですか
食物アレルゲンとして確認されたもの以外を、自己判断で除去する必要はありません。当店でお伝えしているのは、香辛料の強い料理やアルコール、甘い物と脂っこい物を減らし、皮膚を作るたんぱく質を毎食入れる、という土台の見直しです。特定の食品を「アトピーに効く」として勧めることはしません。
民間療法や入浴剤を試してもよいですか
皮膚科の治療をやめてまで試すものではありません。皮膚に直接触れるものは、かえって刺激や接触皮膚炎の原因になることがあります。試すなら、皮膚科に伝えたうえで、悪化したらすぐ中止してください。
自分の場合を整理してほしい方へ
このページの要点は三つです。アトピー性皮膚炎は皮膚科の治療が土台で、外用薬は自己判断で止めない。目標は皮膚をゼロにすることではなく、悪化しても長引かない状態を保つこと。そのうえで、かゆみの出方、睡眠、胃腸、汗、ストレスといった体の側のサインを整理する。
今日からできることは、外用薬と保湿剤の使い方を皮膚科で確認すること、かゆみと悪化のきっかけを記録すること、汗をかいたら流すことの三つです。
皮膚科で言われたこと、使っている外用薬の名前、かゆみが強い時間帯、睡眠と胃腸の状態、家族のアレルギー歴を並べて送っていただければ、何から整理すればよいかをお返事します。
何から確認すればよいか迷う方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
じっくり整理したい方には、オンライン漢方相談(全国対応)をご用意しています。
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かゆみで眠れない状態が続く方に。
著者
西岡 敬三
漢方の葵堂薬局 代表/薬剤師
西洋医学的な検査データも踏まえて相談を行う漢方専門薬剤師。中医学、漢方、食養生に加え、食べたもので身体ができているをモットーに栄養学の視点も取り入れている。NLPマスタープラクティショナー認定。
著書『心もカラダもラクになる血流の整え方』『病院では教えてくれない西岡式妊活で妊娠まっしぐら』
参考文献
- 公益社団法人 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A アトピー性皮膚炎」https://qa.dermatol.or.jp/qa1/index.html(Q2 病気の説明、Q3 診断と合併症、Q4 重症度、Q5 治療目標、Q8 ステロイド外用薬、Q10 中止時の注意、Q14 誤解、Q24 スキンケア、Q29 悪化因子。確認日 2026年9月17日)
- 公益社団法人 日本皮膚科学会「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024」https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/4742/(確認日 2026年9月17日)