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心の病気
神経性の下痢とは、過敏性腸症候群と呼ばれる病気の症状の一つです。過敏性腸症候群とは、精神的なストレスなどによって自律神経が乱れ、自律神経失調症を起こし、それが原因となり、腸が刺激に敏感になり過ぎてしまう病気のことをいいます。
過敏性腸症候群には、下痢や便秘などのお通じの異常を中心に、腹部膨満感・腹痛などの症状がありますが、腸の検査をしても異常が認められません。真面目で神経質な人が罹りやすく、ストレス社会の現在では、便通異常に悩む方の2〜3割がこの病気です。
神経性の下痢の原因は、いまだ不確かです。外部からのストレスを感じた脳が、脳下垂体からストレスに対するホルモンを分泌し、そのホルモンが腸に刺激を与えるのではないかと考えられています。刺激を受けた腸は敏感になり、その後刺激に対する反応がさらにどんどん過敏となることで、症状が出やすくなる・ひどくなるということがあるようです。心身症のひとつに位置付けられているので、精神的なストレスが引き金になります。
神経性の下痢の症状は、緊張感や不安を少しでも感じるとトイレに駆け込み、下痢をしてしまうというものです。ストレスを感じている環境においては、この症状が現れますが、自宅や睡眠中など、ストレスに晒されていない状況では症状が出ないという特徴があります。
排便の回数が増えるというのが特徴ですが、体重の減少は認められません。お通じの異常以外に、自律神経失調症のその他の症状 (吐き気・食欲不振・頭痛・動悸・めまい・倦怠感・不眠など)が現れることもあります。
神経性の下痢の一般的な治療法は、ストレスを軽減し、自律神経を整えることを目標とします。漢方薬や精神安定剤、鎮痛剤などを処方されることもあります。精神安定剤も鎮痛剤もその瞬間は効果がありますが、根本的に治す薬ではありません。
精神的なバランスを取り戻すために、規則正しい生活を送り、適度にストレスを発散するように指導されることが多いでしょう。また、脳と大腸の刺激の伝達を相互に抑制する効果がある『ラモセトロン塩酸塩』という成分の薬を処方される場合もあります。
薬物治療では、腸の中の水分を調整する『ポリカルボフィルカルシウム』を用いられることが多いですが、効果が現れるのは1〜2ヵ月後と時間がかかります。
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