アレルギー性結膜炎になったときは、眼科で治療を受けるようにしましょう。眼科で行われる治療は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることを目的とした薬物療法となります。
かゆみの緩和を目的とする抗ヒスタミン点眼薬と、アレルギー反応を起こしにくくする抗アレルギー点眼薬(ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。
アレルギー性結膜炎のなかでも、症状の出やすい時期が予測できる花粉などが原因のアレルギー症状の場合には、「初期療法」が行われることもあります。これは症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から抗アレルギー点眼薬による治療を始めるものです。
抗アレルギー点眼薬は安定して効果があらわれてくるまでに2週間ほどの時間が必要なので、症状が現れる前から点眼をはじめ、花粉飛散時期に効果がピークに達するようにするのです。毎年花粉症がひどい場合は、症状があらわれる前に眼科を受診することをおすすめします。