涙の大部分は「涙腺」という組織で作られています。涙腺から分泌された涙は、まばたきにより目の表面に広げられ、目の表面に涙の膜をつくるのです。このように涙はまばたきによって運ばれるので、まばたきの回数が減ると目が乾きやすくなります。
集中してパソコン作業をしたり、テレビ鑑賞を続けていると、自然とまばたきの回数が減るので、乾燥しやすくなります。
また、膜となっている涙の一部は蒸発するので、部屋が乾燥していると潤いが保てなくなります。
他にも、コンタクトレンズの使用、ストレス、加齢、アレルギー性結膜炎に伴うもの、それに目が大きい、アイメイクなどが原因になることもあります。軽度なドライアイでコンタクトレンズを使用している場合は、角膜感染症を起こしやすいので注意が必要。定期的な目の検査を受け、原因疾患の治療とともに、人工涙液や角膜保護剤の点目を行うようにしてください。
乾き目は、膠原(こうげん)病のひとつであるシェーグレン症候群(中年女性に多い)によるもの、全身の粘膜がおかされるスチーブンス・ジョンソン症候群などの一症状でもあります