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不妊
習慣流産とは、連続して3回以上自然流産してしまったことを指し、妊娠はするが流産や死産を繰り返してしまう不育症に含まれる症状です。
大人が様々な病気で亡くなるのと同様に、胎児の死因も様々な原因があり、習慣流産の根本的な原因というのはまだ解明されていません。医師も原因が分からないため、担当の医師によって違う説明をされたり、そのせいでご自分を責めてしまったり、不安や傷つくことが多いかと思います。この病気は治らない病気ではなく、8割以上の患者さんがその後、出産に至っているというデータもあります。
習慣流産の原因は、抗リン脂質抗体症候群や膠原病、ご夫婦の染色体異常、子宮異常、胎児染色体数的異常、内分泌異常などがあります。
内分泌異常には糖尿病、甲状腺機能低下症、多嚢胞性卵巣症候群が含まれているのですが、明確に原因とはされていません。
抗リン脂質抗体症候群は、自分の身体に対する抗体を作って自分を攻撃してしまう病気で、抗リン脂質抗体があると、胎盤の血管内で血栓を生成してしまい、胎児に栄養や酸素が届かなくなったり、胎盤の機能が低下して子宮内で胎児が死亡してしまうという流れを呈します。
膠原病も抗リン脂質抗体症候群と同様に、自己免疫疾患ですので、同じように血栓を形成し、結果胎児が死亡してしまいます。このように原因となる病気が分かる場合と、これらに含まれず原因が分からない場合の習慣流産があるのです。
流産の症状は、主に出血と下腹部の痛みや張りが見られるときと、何も症状がないケースもあります。一般的に、流産は全妊娠の10〜20%の割合で起こり得ます。通常、流産は妊娠初期に起こりやすいとされています。
習慣流産は死産や早期新生児死亡は含まず、流産を3回繰り返した場合をいい、出産歴がないと「原発習慣流産」、出産歴があると「続発性習慣流産」といわれます。
その原因によって治療法は異なります。抗リン脂質抗体症候群と膠原病が原因の習慣流産の治療には、血栓形成の予防効果がある小児用バファリンと副腎皮質ホルモン様の作用がある柴苓湯という漢方薬が処方されます。さらに副腎皮質ホルモンを追加する場合もあり、それでも抗体が減らない時には、血液透析という抗体を吸着して低下させようとする治療が行われることがあります。
染色体の異常に関しては、現段階では治療法は残念ながらありません。子宮異常のうち、粘膜下筋腫が原因となっている場合には、手術で筋腫を取り除くこととなります。
子宮奇形が原因の場合には、根治のためには手術が基本となります。ただし、妊娠を中心に考えるのであれば、手術をしてしまうと妊娠しにくくなってしまう可能性もありますので、経過観察を行うこともあります。
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