目のお悩み漢方レッスン(8)

こんにちは、 漢方の葵堂薬局の西岡です。

前回は、わたしが眼のトラブル専門の「鮑(あわび)の漢方」を開発した経緯について、お伝えしました。

日本では高級食材のアワビですが、中国ではグルメではなく薬膳料理漢方薬に使われ、特に水晶体の濁りを防ぎ、白内障を改善させる目にいい食材として用いられてきました。

1300年以上も前に書かれた中国の有名な薬膳療法をまとめた「食療本草」という本の説明によると、アワビ」は「肝(心臓)」の汚れを取って活性化させ目を明るくする食材」と記されています。

また、同じく中国の「本草鋼目(ほんぞうこうもく)」薬学の本には、アワビの殻を粉末にした「石決明(せつけつめい)」について、「副作用がない食物であり肝臓と目にいい」と記されています。

三国志に登場する有名な英雄の関羽もアワビで眼病を治したと伝えられているのですよ。

「アワビ」の眼への活用はとても長い歴史があることが分かりますね。今日はこの「アワビの成分」について考えてみようと思います。

目に有効な成分が充満!アワビの粉末

中国では、アワビの身と貝殻を「千里光(せんりこう)」と呼び、古くから目の治療薬として用いてきた歴史があります。

特に、アワビの貝殻(石決明)を、「青盲(せいもう)」と呼ばれる緑内障の治療に用い、なんと2000年以上も前から記録が残っています。

アワビがこれだけ眼によい理由は、その豊富な栄養成分にあります。まず、代表的なものとして、タウリンが挙げられます。

これは、成人の視力維持だけではなく、胎児の網膜の形成、乳幼児の発達に欠かせない成分です。

ですから日本では昔から、「妊婦がアワビを食べると目のきれいな赤ちゃんが生まれる」といわれてきたのでしょう。

そのほか、アワビには、目の疲れを解消する亜鉛や、目の疲れを予防するビタミンB1目の粘膜組織を正常に保つB12なども含まれています。

目の漢方 明煌

さらに、アワビの貝殻にも目の健康に効果的な成分が含まれています。

◆加齢により失われていく水晶体中のコラーゲンを補い、白内障を予防するコンキオリン
◆血流を促し眼圧を下げ、緑内障を改善するコリン
◆目の老化を防ぐグリシン、グルタミン酸、シスチンなども含まれています。

アワビの栄養効果として注目すべきは「真珠たんぱく」です。

アワビの貝殻の内側を見ると、キラキラと光る部分がありますね。これが真珠たんぱくです。

目の漢方 明煌

アワビに異物が侵入してくると、アワビ自身が真珠たんぱくを分泌して、その異物を包み込んで無害化するのです。

これは、異物から自分の体を守るための免疫物質です。この真珠たんぱくは、私たち人間の体の免疫力を上げるために、よい働きをしてくれると考えられています。

葵堂の考える製品作り、漢方理論

このように栄養豊富なアワビですが高級すぎてあまり漢方薬として使われてきませんでした。

現代の抽出技術が発展したことにより現実的なお値段でご提供できる製品ができあがりました、というのが前回のお話す。

また、もう一つ大切なことがあります。

それは、アワビの成分を摂るためには、アワビだけを摂っても効率が悪いということです。

私は独自の「方材ピラミッド」という考えに基づき、製品を作り上げます。

君材・・・目的とする作用を十分に持つ
[アワビの貝殻エキス、真珠末]
臣材・・・同様の作用で君材の力を相乗的に高める
佐材・・・適応の範囲を広げる働きを持つ
使材・・・作用を調整し、マイルドにする
和材・・・葵堂独自の考え方。
協調や和合を意味し、究極的にはニーズも含む。
認知度が低い機能性素材など。

 

このように、古くから漢方に用いられている素材を使うだけでなく、さらにそれらの素材の特性を活かしながら抽出したエキスを、漢方理論を応用したオリジナルの考え方によって、私が考える理想の製品に仕上げています。

次回は、「お便りをいただきました!」です。