眼の不調

目のお悩み漢方レッスン(4)

こんにちは、 漢方の葵堂薬局の西岡です。

前回は、東洋医学では、眼は五臓の影響を受けると考える「五輪説」をご紹介しました。眼と内臓はつながっているということですね。

意味合いは違いますが、「しっかり噛むと目も良くなる」という話しもあります。

目は、あごの上にあります。噛む度にあごが動けば、目の筋肉にも刺激が伝わり、周辺の血のめぐりは良くなります。

よく噛むことは水晶体の厚みを調節する”毛様体筋”のコリをほぐすことにつながります。

目のことを考えるとき、目だけを考えたら良いわけではない、これも一例です(^^)

目の筋肉は身体の中でもっともデリケートな筋肉で、身体の疲労がすぐに現われてしまうのです。

眼病は、身体の危険信号

目の不調は、目だけの問題ではないかもしれません。
目の不調と意外な原因について見てみましょう。

  • 目と糖尿病
  • 目と高脂質血症
  • 目と肩こり
  • 目と脳のストレス
  • 目と血圧

目と糖尿病

糖尿病では、血管がない角膜や水晶体に病気を起こし、重症のドライアイや白内障が発生します。

また血管が集まっている網膜にストレスをかけて、毛細血管のこぶ(毛細血管瘤)、点状、しみ状出血や網膜の水ぶくれ(網膜浮腫)がおこり、単純糖尿病網膜症と呼ばれています。

しかしこの段階では一般的に自覚症状は全くありません。

やがて毛細血管が詰まり網膜が貧血状態となると、虚血状態を補おうと新しい血管(新生血管)がはえてきます。

新生血管とともに薄い増殖膜も形成されますが、視力に関係する黄斑部に病気が及ばないと症状はありません。

この増殖性変化はいずれ眼球内の大出血(硝子体出血)や網膜剥離を引き起こし、強い視力低下が起こります。

悪性の網膜症は治療の難しい緑内障(血管新生緑内障)につながり、失明に至ることがあります。

糖尿病の方は、目について、予防的な治療を行うことが大切です。

目と高脂質血症

高脂質血症の目の症状としては、眼瞼黄色種と角膜輪があります。

眼瞼黄色種は、目頭の皮膚にできる黄色いしみのようなもので、角膜輪は、眼球の白目と黒目の境の内側に白色の輪が現れます。

治療としては、体脂肪率の減少で大きく数値を下げることが可能で、2~3kgの減量が大きな影響を与えます。

総コレステロールが高いと、血管が詰まりやすくなります。

血管の内側にコレステロールがたまってしまうことで血管が詰まるのです。

つまり、コレステロールが高い人は、目の周りの血管(特に毛細血管)が詰まりやすく、それが原因で目に十分な栄養が届いていないと考えられます。

蒸しタオル、目の周りのマッサージ、眼球運動で目と目の周りの血行を良くしようと頑張っても、肝心の血管が詰まってしまうとなかなか効き目が現れません。

目と肩こり

眼の不調

コレステロールから目の疲労をおこし、そこから来る肩こりもなかなか密接な関係があります。

肩こりを起こす場合、大抵はディスプレイを眺めている方が多いことでしょうが、それは肩の筋肉を消耗する作業中であるということではないでしょうか。

肩こりがどうしても治らないという方は、コレステロールから来るケースを考えてみましょう。

コレステロールが増えると目、頭などの周辺、首を含む箇所で血流が悪くなり、それが肩にまで繋がって、肩こりという症状を起こしてしまいます。

肩こりにもコレステロールにも、血行不良が共通しているところを考えると、効果的に、問題の箇所を温める方法を模索することが近道かもしれません。

肩こりは、コレステロールが引き起こす身近なもので、これほど厄介なものもそうないかもしれません。

目と脳のストレス

心のバランスの不均衡がストレスとなり、視力低下を起こす場合もあります。

目は眼球だけでものが見えているのではなく、脳まで到達し脳の中で画像処理して、はじめてものを認識しているためです。

目も体のほかの部分と同様、自律神経の支配下にありますので神経のバランスがくずれることで視力が低下してきます。

何かのショックなことがあったとき、目の前が真っ暗になる表現は比ゆではありますが、脳のストレスによって実際に視力低下は引き起こされます。

目と血圧

血圧が高いのと目が悪いのが関係ないと思っていませんか?

身体も何なければ勝手に血圧を上げていくことはないです。
血圧が高くなってきているということは、隅々まで血(栄養)が行きにくくなってきているということです。

血圧が高いからといって薬で下げしまうと身体は、せっかく隅々まで栄養を届けて上げようと思っているのに届かなくなり悪くなっているところがどんどん悪くなっていくという悪循環におちいってしまいます。

だからといって今、飲まれている薬をいきなり止めるのは、ダメです。

血液がドロドロになっているのか、動脈硬化が進んでいるのか、毛細血管がなくなってきているのか、(ゴースト血管)肝臓機能が低下してきているのか、腎臓機能が低下しているのか、不安やストレスで自律神経が乱れているのか、原因をしっかり見極めていくことも大事です。

小学生の頃でしたか「目が悪くなるから、テレビは離れて見なさい」とよく言われていました。

それが、今はどうでしょう。

携帯メールにパソコンで仕事、インターネットと、もはや目を酷使している自覚すらなくなってきているのではないでしょうか。

とはいえ目の構造は、電気もなかった江戸時代と同じです。

現代の環境は、目にとってはとても負荷のかかりやすい状況にあり正しい知識を持った予防ケアが必要ですね。

次回は、「目のご相談ランキング」です。