桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)

【処方コンセプト】ジメジメした汗や寝汗をよくかく方の湿疹、皮膚炎に
体が虚弱で重だるく、皮膚のしまりが悪く沢山汗をかき、そのためにあせも・湿疹ができやすい。多汗症のファーストチョイス。また、そのような状態を繰り返す方に。

効能

本方は桂枝湯に黄耆を加えたものである。桂枝湯より一層、表虚(体表の気が不足)の状態が進んだものである。黄耆は「瘡家(皮膚の化膿や潰瘍)の要薬」と言われ、表の虚を改善して、皮膚のしまりをよくし、水気を去り、膿を排し、肉芽の発生をよくし、強壮に働く。また、桂皮と甘草の組み合わせは気の上衝(のぼせ)に効果がある。