加味平胃散(かみへいいさん) 【処方コンセプト】食べ過ぎ、飲み過ぎですぐに胃腸をこわすタイプの消化促進に消化を助け、食滞(食物が消化管内で停滞したもの)を取り除く平胃散にさらに消導薬(消化促進)の神麴、麦芽、山楂子を加えたもの。気の流れを改善し、胃腸の動きを正常に戻し、食べた物の消化を助ける。原方の平胃散は胃内に食毒と水毒が停滞しているのを、等しく平にするという意味で名付けられた。 効能 理気化湿(気をめぐらし余分な水分を取り除く)の平胃散に消導(消化器内の食物の停滞を除き、消化を促進する)の3味(神麴、麦芽、山楂子)を加えた処方である。平胃散は寒湿の邪を取り除き、神麴、麦芽はデンプンの消化に優れ、山楂子はタンパク質、脂質の消化を促進し、消化不良、食欲不振などのトラブルを改善し、胃腸をスッキリさせる。 漢方薬一覧へ戻る