2020年6月29日 網膜剥離 0 あなたも発症するかもしれない網膜剥離!その予防法とは? 網膜剥離って聞いたことがあるけれど、一体どういう症状で何が原因なのか知らない方もいらっしゃるでしょう。実際のところ、いまいち知られていない目の病気の一つです。今回は、誰もが網膜剥離にかかる危険性があるということと、その予防策についてご紹介します。 網膜剥離って? 網膜剥離の網膜とは、眼球の奥にある薄い膜のことで、カメラで例えるならフィルムのような役割を担っている器官です。網膜剥離は、この網膜が何らかの原因で剥がれ、硝子体(しょうしたい)とよばれる網膜の手前にある器官の中に浮き上がってしまう病気です。網膜は痛みを感じる神経が通っていない器官ですので、剥がれ初めても気づきにくく、症状が進んでから気づく場合が多いです。網膜の中心部である黄斑部分まで剥がれてしまうと、そこから急激に視力が低下し、最悪の場合失明するおそれもあります。 網膜剥離の症状 初期症状 飛蚊症(小さなゴミや無視のようなものが見える症状)や光視症(光がないにもかかわらずちかちかと光のようなものが見える症状)を発症する場合がありますが、症状が現れない場合もあります。 症状が進むと 視野欠損とよばれる目の前に一部カーテンがかけられたかのように視界が失われる症状から、単純に視力が低下するなどの症状も見られます。 膜剥離の原因 網膜剥離の原因の中で最も多いと言われているのが「裂孔原性網膜剥離」です。裂孔原性網膜剥離は、老化などによって網膜の一部に穴があくことで、そこから硝子体の水分が侵入し、網膜が浮き上がって剥がれるものです。他にも目に強い衝撃が加わることで発症する場合もあり、ボクシング選手などがよく発症します。網膜に穴があかない網膜剥離として、糖尿病が原因で発症する牽引性網膜剥離や、炎症によって発症する滲出性網膜剥離(しんしゅつせいもうまくはくり)があります。 予防策 老化が原因である以上、どうしようもない部分もありますが、硝子体を構成する成分を保つためにサプリメントで補ったり、細胞の寿命を縮める活性炭素によるダメージを軽減したりなどで進行を抑えられる場合があります。生活を改善することこそが、網膜剥離を未然に防ぐ近道であると言えますね。もしも網膜剥離を発症してしまっても、網膜の下にたまった水を抜き、網膜を再接着する手術によって約95%の確率で網膜を復元できます。怖い病気で、悪化するまで気づきづらい病気ではありますが、目の違和感を覚えたらすぐに病院を受診するなど、早めの対策をとることで症状が悪化する前に処置が可能となります。目は一生ものです。大切にしてくださいね。